亀の歩みでも、不器用でも。自分のままで一歩ずつ進むということ

    亀の歩みでも、不器用でも。自分のままで一歩ずつ進むということ

    インタビューを受けてくれた方

    古瀬健太
    古瀬健太さん

    古瀬健太1995年生まれ宮城県出身/販売業務をしている慎重で真面目なINFP-T(仲介者)です。「継続は力なり」という言葉を大切にしています。コツコツと努力することが、前に進むための確実な道だと考えています。趣味は絵を描くことで、水泳が得意です。愛読書は『舟を編む』、映画は『すずめの戸締り』が心に残っています。

    自分史DB

    ご自身の幼少期を振り返ってみて、今のあなたを形作る原点になったような、大切な思い出やエピソードがあればぜひお聞かせいただけますか?

    僕は小さい頃からあんまり目立つタイプじゃなくて、いつも教室の隅にいるような感じだったんです。でも、小学校の時に水泳を習い始めて。最初は水に顔をつけるのも怖くて、周りのみんなより全然進みが遅かったんですよね。

    普通なら嫌になっちゃうと思うんですけど、なんか、悔しいというか、少しずつでもできるようになりたくて。毎日お風呂で息を止める練習をしたり、プールでも先生に言われたことを頭の中でずっと繰り返して練習していました。

    そしたら、ある日急に25メートル泳げるようになって。あの時の「自分でもちゃんと続けたらできるんだ」っていう感覚が、今の自分のベースにある気がします。

    自分史DB

    コツコツ続けることが得意だったとのことですが、絵を描くこともその頃から始められたんでしょうか? それとも大人になってからですか?

    絵は、水泳よりももっと前から、本当に物心ついた時からずっと描いていました。

    小さい頃はさっきも言ったみたいに、あんまり友達の輪に入るのが得意じゃなくて。休み時間とかも、みんなが校庭でドッジボールとかしてるのを遠くから見ながら、一人で自由帳に落書きをしているような子だったんです。

    でも、寂しかったかって言われると、そこまででもなくて。自分の頭の中にある世界を紙に描いている時間は、すごく安心できたんですよね。

    今思えば、周りの人と上手く喋れない分、絵を描くことで自分のバランスを取っていたのかなって思います。それがそのまま、今でも趣味として続いている感じです。

    自分史DB

    一人の時間を大切にされていた古瀬さんが、成長するにつれて周りの人たちとの関わり方や、人間関係で何か変わっていったきっかけなどはありましたか?

    正直に言うと、今でも人と関わるのはそんなに得意じゃないというか、緊張しちゃうんですけど。

    でも、高校生の時に、同じクラスにすごく明るくて、誰にでもぐいぐい話しかけるタイプの人がいて。その人が、僕がノートの端に描いていた落書きを見て「え、これめっちゃ上手じゃん!」って、すごく大きな声で褒めてくれたんです。

    僕は恥ずかしくて、あ、どうも……みたいに変な返ししかできなかったんですけど、その人が「もっと見せてよ」って言ってくれて。

    それから、その人をきっかけに、他のクラスメイトとも少しずつ話す機会が増えたんですよね。自分から話しかけられなくても、自分の好きなことを通して人と繋がれることもあるんだなって。

    だから、無理に自分を変えようとしなくても、自分のままで少しずつ心を開いていけばいいのかなって、その時初めて思えた気がします。

    自分史DB

    自分のままでいいんだと思えた素敵な経験ですね。今されている販売業務というお仕事でも、その時の気づきや、古瀬さんらしい丁寧な人との関わり方が活かされているのでしょうか?

    販売の仕事って、やっぱり上手にお喋りできる人が向いているのかなって、最初はすごく不安だったんです。僕、声も小さいですし、気の利いたトークとかも全然できなくて。

    でも、ある時、じっくり商品を見て悩まれているお客さまがいて。お声がけするのも緊張したんですけど、無理に売り込もうとしないで、ただその方の話を「うん、うん」ってじっくり聞くことに集中したんです。

    そしたら、帰り際に「あなたに相談できて良かった、ありがとう」って言っていただけて。

    その時に、あ、高校の時と同じだなって思ったんです。器用に喋れなくても、相手の話を丁寧にコツコツ聞くことで、僕なりの信頼関係が作れるのかもなって。

    今でも毎日緊張しますけど、その時の「ありがとう」を励みに、自分のペースでお客さまと向き合うようにしています。

    古瀬健太さんから若い人に向けてメッセージ

    自分史DB

    器用にできなくても、自分らしく進めばいいんだというお話、多くの若者の救いになると思います。最後に、古瀬さん自身のこれからの歩みも含めて、いま一歩ずつ頑張っている若い世代へ、何か一言エールをいただけないでしょうか?

    世の中って、すごく明るくて、何でも器用にこなせる人が目立つし、格好よく見えるじゃないですか。だから、そうじゃない自分を見ると、すごく焦ったり、ダメだなって落ち込んだりしちゃうと思うんです。現に僕がずっとそうだったので。

    でも、本当に亀の歩みみたいに遅くても、不器用でも、自分が「これ」って決めたことをコツコツ続けていれば、ちゃんと見ていてくれる人はいるんだなって、この歳になってようやく少しずつ分かってきました。

    だから、無理に誰か別の凄い人になろうとしなくていいと思います。自分のままで、自分のペースで一歩ずつ進んでいけば、きっと大丈夫です。僕も、これからも緊張しながらですけど、コツコツ頑張っていこうと思っているので。一緒に、自分のペースでいきましょう。

    インタビュアーからのコメント

    自分史DB

    「自分史DB」のインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。古瀬健太さんとの対話を終えて、感じたことをまとめさせていただきます。

    内気で不器用な自分を否定せず、水泳や絵、そして接客の仕事を通して「コツコツ続ける強さ」に変えてきた歩みに、深く胸を打たれました。

    無理に誰かになろうとせず、自分のままで誠実に人と向き合う。そんな古瀬さんの等身大のメッセージは、周囲と比べて焦ってしまいがちな多くの若者にとって、自分のペースで歩み出すための優しく温かいエールになるはずです。

    ご協力ありがとうございました。

    インタビューを受けてくれた方

    古瀬健太
    古瀬健太さん

    古瀬健太1995年生まれ宮城県出身/販売業務をしている慎重で真面目なINFP-T(仲介者)です。「継続は力なり」という言葉を大切にしています。コツコツと努力することが、前に進むための確実な道だと考えています。趣味は絵を描くことで、水泳が得意です。愛読書は『舟を編む』、映画は『すずめの戸締り』が心に残っています。

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