譲れないこだわりと、日々の積み重ねが生む盛り付けの表情

    譲れないこだわりと、日々の積み重ねが生む盛り付けの表情

    インタビューを受けてくれた方

    鈴木美咲
    鈴木美咲さん

    鈴木美咲2004年生まれ山形県出身/職業は調理師です。性格は物静かですが、一度決めたことは曲げない頑固なところがあります。MBTIはISFP(冒険家)。信条は「日々精進」。毎日の積み重ねで感性や技術を磨くことが大切だと考えるからです。趣味はかわいい食器集めで、特技は料理の盛り付けです。好きな本は『チーズはどこへ消えた?』、映画は『君の名は。』です。どうぞよろしくお願いします。

    自分史DB

    ご自身の幼少期を振り返ってみて、今のあなたを形作る原点になったような、大切な思い出やエピソードがあればぜひお聞かせいただけますか?

    私の原点というと、やっぱり地元の山形にいた頃、祖母の家で過ごした時間だと思います。

    祖母がすごく料理の得意な人で、夕方になるといつも台所からいい匂いがしてくるんです。ある日、私が手伝いたいって言ったら、簡単な野菜の飾り切りを教えてくれて。不器用なりに一生懸命やって、それを料理の上にちょこんと乗せたら、祖母が「美咲はセンスがあるねぇ」って、ものすごく褒めてくれたんですよ。それが本当に嬉しくて。

    今思えば、あの時の嬉しかった気持ちが、いま調理師として料理の盛り付けにこだわったりする自分のベースになっている気がしますね。

    自分史DB

    一度決めたら曲げない頑固なところがあるとお聞きしましたが、これまでに「ここは絶対に譲れなかった」という、料理や仕事に関するこだわりのエピソードはありますか?

    仕事のことだと、やっぱり盛り付けの時ですかね。

    うちの厨房って結構忙しくて、先輩から「もっと早く出して」って急かされることも多いんです。でも、お皿の余白のバランスとか、料理の向きとかが自分の納得いく形になっていないと、どうしても出したくなくて。一回、先輩とちょっと意見がぶつかっちゃったことがあったんですよ。もっとスピード重視でって。

    でも、そこは引けなくて。やっぱり不格好なものを出したら、せっかく美味しい料理を作ってくれた先輩たちにも、お客さんにも失礼だなって思ったんです。結局、私が手を動かすスピードをめちゃくちゃ上げて解決したんですけど(笑)。そこは今でも譲れないところですね。

    自分史DB

    盛り付けへの強いこだわり、すごく伝わってきました。普段お家でも、集めているお気に入りの食器を使って料理を楽しんだりされているんですか?

    そうですね、家でも結構やっちゃいます。仕事とはまた違って、完全に自分の趣味の世界なんですけど(笑)。

    休みの日に雑貨屋さんとかを巡って、直感で「かわいい!」って思ったお皿を少しずつ集めていて。例えば、ちょっと歪な形をした作家さんの豆皿とか、淡い色合いのガラスの器とか。そういうお気に入りの食器があると、ただの肉じゃがとか、前の日の残り物のお惣菜を乗せるだけでも、なんだか特別な料理に見えてくるんですよね。

    このお皿には緑を足した方が映えるな、とか一人で考えて盛り付けている時間が、私にとってはすごくリフレッシュになるというか。仕事の延長みたいですけど、ただただ楽しくて癒される時間になってます。

    自分史DB

    そうやって休日にお皿から刺激を受けることで、普段の仕事での料理や盛り付けに新しく活きてきたことなどはありますか?

    なんというか、視野が広がった気はしますね。

    前までは、とにかく「きれいに、完璧に整える」ことばっかり考えてたんです。お皿の中心にきっちり収める、みたいな。でも、家でいろんな形の器を使うようになってから、あえて少し中心をずらして余白を作った方が、料理が引き立つこともあるんだなって気づいて。

    職場の先輩からも、最近「盛り付けに表情が出てきたね」って言ってもらえたんです。それがすごく嬉しくて。ただルール通りに盛るんじゃなくて、お皿と料理が一番お互いを引き立て合えるバランスを、感覚的に探せるようになってきたのかなって思います。まだまだ勉強中なんですけどね。

    鈴木美咲さんから若い人に向けてメッセージ

    自分史DB

    ご自身の原点から今のこだわり、そして日々の成長についてたくさん素敵なお話を聞かせていただきました。最後に、鈴木さんのように「自分の好きなこと」や「これと決めた道」に向かって日々奮闘している同世代の若者に向けて、何かメッセージやエールをいただけますか?

    私もまだまだ発展途上で、毎日必死なんですけど……やっぱり、自分が「これが好き」とか「こうしたい」って思った直感は、信じてあげてほしいなって思います。

    周りから「もっと効率よく」とか言われたり、器用な人と比べて落ち込むこともたくさんあると思うんです。でも、自分が「これだけは譲れない」ってことを小さくてもいいから一つ持って、それを毎日コツコツ続けていけば、絶対に見ててくれる人はいるし、自分の自信になると思うんですよね。

    偉そうなことは言えないですけど、お互い、毎日の積み重ねを大事にしながら、一歩ずつ頑張っていけたらいいですよね。

    インタビュアーからのコメント

    自分史DB

    「自分史DB」のインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。鈴木美咲さんとの対話を終えて、感じたことをまとめさせていただきます。

    ご自身の「譲れないこだわり」を大切にしながら、日々の地道な積み重ねを成長へと変えている姿がとても印象的でした。

    スピードを求められる厳しいプロの現場にいながらも、プライベートでの食器集めを純粋に楽しみ、そこでの気づきを仕事の感性へと還元していく。そんな鈴木さんの柔軟で一本芯の通った生き方は、同世代の若者にとっても、自分らしく歩み続けるための等身大の勇気になるはずです。

    ご協力ありがとうございました。

    インタビューを受けてくれた方

    鈴木美咲
    鈴木美咲さん

    鈴木美咲2004年生まれ山形県出身/職業は調理師です。性格は物静かですが、一度決めたことは曲げない頑固なところがあります。MBTIはISFP(冒険家)。信条は「日々精進」。毎日の積み重ねで感性や技術を磨くことが大切だと考えるからです。趣味はかわいい食器集めで、特技は料理の盛り付けです。好きな本は『チーズはどこへ消えた?』、映画は『君の名は。』です。どうぞよろしくお願いします。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!