インタビューを受けてくれた方

加藤直美1969年生まれ岩手県出身/地元で教育関連の仕事をしています。性格は慎重で落ち着いた性格をしており、MBTIはESTJ(幹部)。好きな言葉は「相互理解」。お互いを理解することが大切だと考えているからです。休日は読書を楽しみ、特技は相手の話を聴き、要点をまとめることです。好きな本は『DIE WITH ZERO』、映画は『里見八犬伝』です。どうぞよろしくお願いします。
自分史DBご自身の幼少期を振り返ってみて、今のあなたを形作る原点になったような、大切な思い出やエピソードがあればぜひお聞かせいただけますか?
そう言われて真っ先に思い出すのは、小学生の頃の放課後です。
放課後はよく友達の宿題を見てあげていたんですよ。自分が教えるというより、どこで詰まっているのかを一緒に整理するような感じで。その子が「あ、わかった!」って顔をする瞬間が、なんだか自分のこと以上に嬉しくて。
今思えば、今の教育の仕事に繋がる「伝える喜び」を知ったのは、あの教室の隅っこだった気がします。当時はただ楽しくてやっていただけなんですけど、結局、誰かの役に立ちたいっていう根っこの部分は、あの頃からあんまり変わっていないのかもしれませんね。



昔から面倒見の良い性格だったんですね。やはり今のお仕事は、小さいころからの夢だったのでしょうか?
いえ、実はそうでもないんです。子供の頃は、具体的な職業としての夢というよりは、ただ目の前の友達が喜んでくれるのが楽しいっていう、本当にそれだけでした。
大人になってからも、自分に何ができるんだろうって結構迷った時期もありました。でも、いろいろな経験をしていく中で、やっぱり自分は「誰かの学びを支えること」に一番納得感を持てるんだなって気づいたんです。
だから、今の仕事はキラキラした夢を叶えたというより、自分自身の得意なことや好きなことを少しずつ手繰り寄せていったら、自然とたどり着いた場所、という感じがします。結局、遠回りしたようでいて、あの放課後の延長線上に今があるんですよね。



教育のお仕事は加藤さんの天職のように思います。
相手の話を聴いて要点をまとめるのが得意とのことですが、そのスキルが仕事での人間関係や、生徒さんとの対話で役立った具体的な場面はありますか?
ありがとうございます。天職なんて言ってしまうと、なんだか少しくすぐったいような気もしますけれど、確かにやりがいは、日々しっかり感じていますね。
要点をまとめるスキルについては、保護者の方や生徒さんとお話しするときに、すごく助けられています。みなさん、悩んでいるときって頭の中がこんがらがっていて、何から話せばいいかわからない状態なんですよね。
そんなときに「つまり、一番心配なのはこの部分ですよね」と、バラバラだった言葉を整理して返すと、相手の方が「そうなんです!それが言いたかったんです」って、パッと表情が明るくなるんです。
そういう瞬間、ただ話を聴くだけじゃなくて、相手の心の中にある「答え」を一緒に形にできている実感が持てて。そうやってお互いの認識が一致したときが、私にとっての「相互理解」の第一歩なんだなと感じます。



長年教育に携わってこられて、今はどのような自分になりたいと考えていますか?今後、新しく挑戦してみたいことや、磨き直したいスキルなどがあれば伺いたいです。
今は、今まで以上に「待てる自分」になりたいなと思っています。
教育の現場に長くいると、どうしても先回りして答えを教えたくなってしまうんです。でも、本当の意味での成長って、本人が自分の力で気づくまで待つことから始まるんですよね。効率は悪いかもしれませんが、その「沈黙の時間」をゆったりと見守れるような、深みのある人間になれたらいいな、なんて。
新しく挑戦したいことで言うと、最近は心理学をもっと体系的に学び直したいと考えています。経験則だけで相手の話を聴くのではなくて、もっと確かな裏付けを持って、困っている人の心に寄り添いたいんです。
50代になって、ようやく自分の足りない部分が素直に見えるようになってきたというか。いつまでも「学び続ける姿」を、周りの人や生徒たちにも見せていきたいですね。
加藤直美さんから若い人に向けてメッセージ



教育の現場で多くの若者や、葛藤する人たちと向き合ってこられた加藤さんですが、今、これからの未来を作っていく若い世代に向けて、伝えたいメッセージはありますか? 変化の激しい時代だからこそ、大切にしてほしい心の持ちようなどがあれば、ぜひお聞かせください。
今の若い方たちを見ていると、情報が多い分、どうしても「正解」を早く出さなきゃって焦っているように見えるんです。でも、人生って白黒はっきりつかないことの方が多いですし、すぐに結果が出ないからといって、自分をダメだなんて思わないでほしいなと思います。
私自身、この年になってようやく「わからない自分」を受け入れられるようになりました。だから、たとえ効率が悪くても、周りと比べて立ち止まってしまっても、その時に感じた迷いや違和感を大切にしてほしいです。
お互いに完璧じゃないからこそ、歩み寄って、理解しようとする。その泥臭いプロセスの中にこそ、本当の自分らしさが隠れている気がします。ゆっくりでいいので、自分なりのペースで、人との繋がりを育んでいってほしいですね。それがきっと、いつか自分を支える力になるはずですから。
インタビュアーからのコメント



「自分史DB」のインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。加藤直美さんとの対話を終えて、感じたことをまとめさせていただきます。
加藤さんの「待てる自分になりたい」という言葉が、教育者としての深い愛情を感じさせ、非常に印象的でした。かつて放課後に友人の宿題を手伝っていた少女の姿が、今も「相手に寄り添い、整理を助ける」という姿勢に一貫して流れています。慎重でありながらも、常に自己研鑽を忘れず学び続ける。その誠実な歩みそのものが、次世代の迷いを受け止める大きな器になっているのだと感じる、心温まるインタビューでした。
ご協力ありがとうございました。
インタビューを受けてくれた方


加藤直美1969年生まれ岩手県出身/地元で教育関連の仕事をしています。性格は慎重で落ち着いた性格をしており、MBTIはESTJ(幹部)。好きな言葉は「相互理解」。お互いを理解することが大切だと考えているからです。休日は読書を楽しみ、特技は相手の話を聴き、要点をまとめることです。好きな本は『DIE WITH ZERO』、映画は『里見八犬伝』です。どうぞよろしくお願いします。

